Q.仕事にやりがいって必要ですか?成果に応じてお金をもらえればそれで良いと思うのですが・・・
A.こんな話があります。
世界中を回っている旅人が,ある町はずれの1本道を歩いていると,1人の男が道の脇で難しそうな顔をしてレンガを積んでいました。
旅人は,その男のそばに立ち止まってたずねました。
「ここでいったい何をしているのですか?」
すると,男はこう答えました。
「見ればわかるだろう。レンガ積みをしているのさ。毎日毎日,雨の日も強い風の日も,暑い日も寒い日も1日中レンガ積みだ。なんでオレはこんなことをしなければならないのか,まったくついてない。」
旅人は,その男に「大変ですね」と慰めの言葉を残して,歩き続けました。
しばらく行くと,一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会いました。
しかし,その男は,先ほどの男ほどつらそうには見えませんでした。
そこで,また旅人はたずねました。
「ここでいったい何をしているのですか?」
すると,男はこう答えました。
「オレはね,ここで大きな壁を作っているんだよ。これがオレの仕事でね。」
旅人は「それは大変ですね」と,いたわりの言葉をかけました。
すると,意外な言葉が返ってきました。
「なんてことはないよ。この仕事でオレは家族を養ってるんだ。この仕事があるから家族全員が食べていけるのだから,大変だなんて言ったらバチが当たるよ。」
旅人は,その男に励ましの言葉を残して歩き続けました。
さらにもう少し歩くと,別の男がいきいきと楽しそうにレンガを積んでい
ました。
旅人は興味深くたずねました。
「ここで,いったい何をしているのですか?」
すると,男は目を輝かせてこう答えました。
「ああ,オレたちのことかい?オレたちは歴史に残る偉大な大聖堂をつくっているんだ。」
旅人は「それは大変ですね」と,いたわりの言葉をかけました。
すると男は,楽しそうにこう返してきました。
「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け,悲しみを払うんだ!素晴らしいだろう!」
旅人は,その男にお礼の言葉を残して,元気いっぱいに歩き始めました。
何を感じるかは、アナタ次第。
(本記事は『若手社会人の キャリアデザイン相談所』からの転載です)
『若手社会人のキャリアデザイン相談所』を始めた理由
若手社会人は社会に出てすぐ仕事を覚えなければならない一方で、将来を見据えてキャリアを考えなければなりません。
このグループでは様々な業界、職種、働き方の同世代(主に20代の若手社内人)が集まって
- キャリア観を共有したり
- 普段の仕事の悩みを解決したり
- リアルな場で横で繋がったり
することで、キャリアをデザインするお手伝いがしたいと思っています。
私自身、複数の業界で「社員」として、「社長」として、「フリーランス」としてキャリアをデザインしてきたので、皆さんと交流するなかで皆さんのキャリアをデザインし、さらにまだ見ぬ「未来のキャリア」というものもデザインできたらと考えています。
発起人
黒田 悠介
(フリーランス ビジネスデザイナー/UXプランナー/キャリアコンサルタント)
発起人のブログ